【徹底比較】YE-RC25A(i-rice)と山本電気の精米機4モデルとの違いは?

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令和の米騒動により、古米を美味しくいただくためにも家庭用精米機の需要がかなり高まっています。

自宅に精米機があれば、30㎏の玄米をまとめ買いしても、食べるときには精米したてのお米を食べることができるというメリットがあります。

その精米機の中でも、2025年10月時点で楽天でダントツの売り上げを誇っているのが、山本電気のMB-RC52です。

ちなみに2025年10月17日に確認した週間ランキングでは1位~10位の中で5位以外すべてを独占しています。

\売上ランキング上位独占/

そんな山本電気が2025年11月に新機種YE-RC25(i-rice)を販売します。

YE-RC25の写真
出典:楽天市場

価格は37,400円と従来の代表モデル「RC52(匠味米)」「RC17A(ShinBisen)」「RC21A(極め胚芽)」が1.5〜2.5万円台ですので、大幅にアップしています。

では、この価格差で何が変わったのでしょうか?

結論から言えば、RC25Aは“静音・再精米・デザイン・保証”の4点で大きく進化し、日常的な使いやすさが飛躍的に高まっています。

以下に主要な特徴を簡単にまとめます。

  • 特徴①|やさしさ精米 ― 割れにくく酸化しにくい独自技術
    • 山本電気独自のモーター制御技術とダイレクト駆動方式により、砕米率を2%以下に抑制。
    • 摩擦熱の発生を最小限にとどめ、炊き上がりの香り・粒立ちを保ちます。
美味しさの秘訣は「やさしさ精米」
出典:楽天市場
  • 特徴②|16モード対応 ― 分つき米・無洗米・もち米まで対応
    • 玄米/白米/無洗米/2〜8分づき米/胚芽米/もち米など16モードを搭載。
    • 操作ボタンは直感的で、ぬかボックス・かごは丸洗いOK。
  • 特徴③|静音×デザイン ― 「出しっぱなしにしたくなる」存在へ
    • 段階制御モーター+静音構造で動作音は約58.4dB。
    • 北欧調のマットボディは生活感を抑え、キッチンに美しく馴染みます。
  • 特徴④|5合を約2分半で精米 ― 速さとおいしさの両立
    • 玄米5合を白米コースで約2分半という業界最速クラスのスピード。
    • 短時間でも熱を抑えた制御で“新米のような味わい”を実現します。
  • 特徴⑤|経済的&サステナブル ― 米ぬかも再利用できる
    • 玄米を30㎏まとめ買いし、必要な分だけ精米すると、その都度白米を買うより経済的。
    • 副産物の米ぬかは、ぬか漬けやガーデニング、掃除にも使え、フードロス削減にも貢献します。
  • 特徴⑥|5年保証付き ― 長く使える安心の国内品質
    • 国内の工場で生産されるRC25Aには、シリーズ初の5年間メーカー保証を標準搭載。
    • 「長く安心して使える精米機」として、価格に見合う価値を提供します。

このようにRC25Aは、
「静音性」「精米精度」「デザイン性」「保証」の4本柱
で、従来機(RC21A/RC52/RC17A)との差別化を明確にしています。

以下では、それぞれの項目を歴代の3モデルと比較しながら、
37,400円という価格にどれだけの価値があるのかを私の視点で検証していきます。

\16種類の精米モードで静かに精米ができる/

\従来の3機種はこちら/

静音性 ― 夜でも使えるレベルに進化

4モデルの静音構造比較

モデル静音構造主な特徴備考
RC21A(極め胚芽)なし胚芽分離に特化したベーシック構造騒音値非公表
RC52(匠味米)マイコン制御モーター精米プログラム搭載・静音構造なし騒音値非公表
RC17A(ShinBisen)遮音パッキン+防振設計RC52より静音化。深夜でも使用可能騒音値非公表
RC25A(i-Rice)段階制御モーター+静音構造従来比12%の騒音低減(58.4dB)

構造面から見る“静音の進化系譜”

RC52の時点ですでにマイコン制御モーターを搭載し、分づきや胚芽モードなどを自動制御できる精密設計でした。

ただ、静音に特化した構造はまだありません。

その後のRC17Aでは、遮音パッキンと振動吸収設計を導入しました。

これにより、RC52の「ブーン」という響く低音が抑えられ、実感として静かに感じる仕上がりになりました。

そしてRC25Aでは、モーターの制御そのものを一新し、段階制御によって回転数を細かく変化させ、起動・減速時の“ガタつき音”や“共鳴音”が大幅に低減されています。

結果として、従来の機種と比べて12%の騒音低減(58.4dB)を公式に達成しました。


体感で言えば「会話の邪魔をしない精米機」

RC52の時点では少しうるさいという口コミがありました。
MB-RC52(匠味米)の口コミはこちらの記事を参照ください。

RC17Aでは、「思ったほど静かではない」という口コミも一部ありましたが、「精米中も会話できるくらい静か」という口コミもあるほどの静音性が達成されていました。
YE-RC17(Shin Bisen)の口コミはこちらの記事を参照ください。

そこから静かになり、RC25Aでは生活音に溶け込むレベルになりました。

特に夜間や早朝でも安心して使えるようになり、「精米=うるさい」というイメージを覆す静けさです。

ちなみにこちらの58.4㏈というのはどれくらいかというと、「役所の窓口周辺」や「銀行の窓口周辺」、「博物館の館内」が60㏈弱~60㏈なので、生活音として考えた場合、かなり静かな音であると言えます。

ちなみに、従来型と比べて12%静かになったということは、従来型は約67㏈程度と推察されますが、これは「バスの車内」や「コーヒーショップの店内」ということなので、会話をするにも支障がないレベルと推察されますので、MB-RC52やYE-RC17Aでも静かと考えられます。

参考:環境省「生活騒音」PDF

つまり、夜間など時間を気にせずに使えるということになりますので、YE-RC25Aはアパートやマンションに住んでいる方、早朝や深夜に精米したい方にお勧めです。

精米スピード ― 静かになっても、速さはそのまま

4モデルの精米スピード比較

取扱説明書より、玄米を上白米まで精米する時間を比較しました。

モデル精米容量白米精米時間特徴
RC21A(極め胚芽)2合2分15秒胚芽を分ける独自構造。小容量ながら高速処理
RC52(匠味米)5合2分30秒高速精米の定番モデル。安定したマイコン制御
RC17A(ShinBisen)5合2分30秒静音化しても速度を維持。夜でも使える万能機
RC25A(i-Rice)5合2分30秒静かさと速さを両立。段階制御で粒の温度上昇を抑制

※RC21Aは、上限が2合までの為、精米容量が異なっていますが、他の機種も全て2合精米するための時間は同じく2分15秒となっています。


速さは据え置き、制御はより繊細に

今回比較している4つの機種全てが同じ速度での精米が可能となっていますが、果たしてこれって本当に速いのでしょうか??

ということで、楽天市場の精米の売上ランキングで上位に入っている他社製品と比較してみましょう。

  • ツインバード MR-E751W :3分30秒(5合)
  • ツインバード EMR-EE21W:4分(4合)
  • タイガー RSF-A100   :2分45秒(5合)
  • アイリスオーヤマ RCI-C5-C:5分30秒(5合)

こうしてみると、山本電気の5合で2分30秒というのがかなり速いことが分かりますね。

さて、そうなると山本電気の中での比較をすると、速さについてはどれも変化なしとなります。

同じ速さでも、静音性が向上している分すごい

ここまでをまとめると、静かなのに、業界最速レベルとなりますね。

精米の仕上がり ― 「やさしさ精米」で砕米率2%以下を実現

公式に数値化された“やさしさ”

RC25A(i-Rice)では、山本電気独自のモーター制御技術を活かした「やさしさ精米」を新採用しています。

精米時の摩擦熱と衝撃を抑え、砕米率を2%以下に抑えることに成功しました。

🔸 公式データ:砕米率 2%以下(RC25A)
🔸 技術要点:熱・衝撃・回転数を総合的に制御する「段階制御モーター」+「ダイレクト駆動方式」


従来機との比較

RC52、RC17A、RC21Aの3機種もマイコン制御モーターを採用し、「お米を傷めにくい精米」「美味しさを損なわない精米」と表現されています。

ただし、砕米率の数値は非公表

RC25Aはシリーズで初めて「数値で品質を示した」モデルであるため、今までの機種では2%以下にまでは到達できていなかったと考えられます。

そのため、RC-25Aは、“静音化”と“砕米低減”を両立した初の家庭用ハイエンド機と位置づけられます。

操作性とモード数 ― 使いやすさと多機能性の両立

i-Rice(RC25A)は「16種類の精米モード」を備えた最新モデルです。

これだけ聞くと圧倒的に多いように思えますが、実は過去モデルも粒ぞろいで、それぞれに得意分野が異なります。

以下の表は、山本電気公式カタログ(PDF)を元に整理したものです。

精米モード対応表+匠味調整・胚芽取り出し(公式データ準拠)

精米モード/機能RC21A<br>極め胚芽RC52<br>匠味米RC17A<br>ShinBisenRC25A<br>i-Rice
2〜8分づき
胚芽米
分づき胚芽(3/5/7)
胚芽白米仕立て
上白米(みがき米)
早炊き玄米
もち米
胚芽取り出し(分離)◯(専用ブレード付属)

補足解説

▪ 胚芽取り出し(胚芽分離)

RC21A(極め胚芽)にのみ搭載されている機能です。

「胚芽ブレード」と「胚芽スクリーン」により、精米時に白米と胚芽を分離することが可能です。

取り出した胚芽は炒ってトッピングやふりかけなどに再利用でき、“栄養を丸ごと活かす”ことが可能なのがこのモデルの最大の特徴です。

\胚芽と白米を分離できて栄養を無駄にしない/


▪ 分づき胚芽

RC17A(ShinBisen)専用モードです。

胚芽の精米方法を3分・5分・7分と選択することができるため、胚芽を完全に分離せずに“ほどよく残す”ことができます。

そのため、胚芽米の栄養価と食感とを好みに合わせて微調整することができるので、家族内で好みが違っても落としどころを見つけて精米することができる優れものです。

\胚芽の残し具合まで選ぶことができる優れもの/


▪ 早炊き玄米

RC25A(i-Rice)で新搭載された機能です。

玄米の表層をわずかに磨くことで吸水率を上げ、玄米の浸水時間を短縮して炊飯ができるようにしたモードです。

これにより、日常的な玄米食のハードルが一気に下がります。

\短時間の浸水で玄米の炊飯が可能に!/

▪ 道場六三郎が食味監修。料理人の味を家庭で

料理人・道場六三郎氏の食味評価をもとに開発された「匠味米(RC52)」は、精米後のごはんの香りや甘み・粘りまで計算された“味重視モデル”です。

うるち米を10種類に精米でき、マイコン制御による精密なプログラムで、家庭でもプロの味に近い炊き上がりを再現できる一台です。

\和の鉄人・道場六三郎監修モデル/


その他の比較(基本スペック一覧)

項目RC25A
i-Rice
RC21A
極め胚芽
RC17A
ShinBisen
RC52
匠味米
販売2025年11月2022年2017年2015年
サイズ(幅×奥行×高さ)21.6 × 25.1 × 27.7 cm20.0 × 27.4 × 23.8 cm20.0 × 30.7 × 23.5 cm20.0 × 27.4 × 23.8 cm
重量約 4.0 kg約 3.3 kg約 3.7 kg約 3.1 kg
精米容量5 合2 合5 合5 合
消費電力300 W150 W250 W300 W
定格時間10 分約 10 分10 分10 分
電源コード長1.4 m1.4 m1.4 m1.4 m
カラー展開ホワイト
ブラック
ホワイトホワイト
レッド
ホワイト
レッド
ブラック
生産国日本日本日本日本
メーカー希望小売価格オープンオープン25,850 円22,000 円
実売価格
2025年10月19日調査
37,400円23,980円20,710円15,800円
メーカー保証5年1年1年1年

基本スペックからの比較

  • RC21A(極め胚芽)は最小・最軽量で、栄養重視の“パーソナル精米機”。
  • RC52(匠味米)RC17A(ShinBisen)は、どちらも5合対応の“実用型”。
    RC52は「味覚・伝統派」で実売価格が抑えられているのでコスパ重視。
    RC17Aは「静音・多機能派」と方向性が分かれる。
  • RC25A(i-Rice)はひと回り大きく、価格は最高値です。
    その分、静音性・砕米率・デザイン性など、すべてがアップグレードされています。

まとめ:高価格の理由と、それでも選ばれる価値

山本電気の精米機シリーズは、これまで「静音性」「食味」「栄養価」など、それぞれに異なる強みを持ちながら進化してきました。

そして今回のi-Rice(YE-RC25A)は、その集大成と呼べる存在です。

まず、精米品質を飛躍的に高めた「砕米率2%以下」という圧倒的な精度。

独自のモータ制御とダイレクト駆動方式により、米粒への負荷を最小限に抑え、香り・甘み・食感の再現度を高めています。

さらに、騒音約12%低減により、RC17Aで高評価だった静音設計がさらに進化しています。

朝や夜でも気兼ねなく使える“暮らしになじむ静けさ”を実現しました。

デザイン面でも、従来の「調理家電」から「インテリア家電」へ。

RC25Aはキッチンに出しっぱなしにしても絵になる佇まいで、ホワイト・ブラックの2色展開、重量バランスの良いフォルム設計など、使うたびに“上質さ”を感じられる仕上がりです。

従来機種もそれぞれに素晴らしく特徴がありますが、RC25Aは生活において使いやすく、食味に影響する砕米率も低減していることで味覚にもメリットがあるなど、大きな進化を遂げた精米機と言えます。

毎日の食卓に上がるお米をよりおいしくいただくためにも、精米機をお迎えしてみてはいかがでしょうか?

\精米機の集大成ともいえる一台/

\従来の3機種はこちら/

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参考・引用

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