フランス・ゲランド地方で伝統製法により作られる「ゲランドの塩」は、豊かなミネラルを含む自然派の海塩として人気があります。
業務スーパーでは販売されていませんが、カルディや成城石井、通販サイトなどで購入できます。
一方で気になるのがマイクロプラスチックの混入ですが、フランスの公的機関やメーカーの調査では健康に懸念されるレベルは確認されておらず、EUの IGP(地理的表示保護) や Nature et Progrès 認証 といった制度によって品質と製法も保証されています。
👉 「どこで買えるのか」「安全なのか」を知っておけば、安心して日常の料理やスイーツに取り入れられるはずです。
\1000年以上続く製法で作られた天然の塩/

ゲランドの塩とは
フランス・ブルターニュ地方ゲランド半島で千年以上続く伝統製法により作られている天日塩です。
塩田の粘土質や海藻由来の自然成分を含むため灰色がかっており、精製塩にはない豊富なミネラルと奥深い旨味が特徴です。
また、EUの IGP(地理的表示保護制度)に登録されており、「ゲランドの塩」と名乗れるのはこの地域で伝統製法に従って作られたものだけです。
さらに、Nature et Progrès 認証も取得しており、環境や製法へのこだわりが守られています。
これらの詳細については後程分かりやすく説明します。
グランドの塩の販売店は?

実店舗
業務スーパー
私自身探してみましたが、残念ながら業務スーパーでは取り扱いがありません。
コストコ
先日探しに行ってみましたが、コストコには見当たりませんでした。
カルディ
カルディにはありました♪
成城石井
成城石井にも販売していました。

カルディや成城石井にはありましたが、全ての店舗にあるか分からないことと、種類がたくさんあるわけではありませんので注意が必要です。
オンライン通販
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのいずれでも購入することができます。
\1000年以上続く製法で作られた天然の塩/

飲食店での採用例
- 高級レストランの料理
- 和菓子「シーラカンスモナカ」に使用
羽生結弦選手が差し入れに使ったことでも有名な「シーラカンスモナカ」については、こちらの記事を参照ください
▶シーラカンスモナカの由来や賞味期限は?お取り寄せ方法も徹底解説
マイクロプラスチックは混入している?
世界的な研究結果
- 2017年 Scientific Reports:世界中の市販塩の90%以上からマイクロプラスチックを検出
- 2018年 Greenpeace/仁川大学:39銘柄のうち36銘柄から検出
- ただし、フランス産天日塩で検出ゼロの例もあり(ゲランド塩かは不明)
ゲランドの塩における対応
- 灰色なのは自然由来のミネラル分によるもの
- 収穫後は目視で大きな異物を除去
- 微細粒子までは完全にゼロにできず、「微量混入は避けられない」というのが現実
健康への影響と安心感
フランス食品安全機関やメーカーは「安全基準を超える検出はない」「健康被害は確認されていない」と発表しています。
また、東京大学の研究(2021年)では、空気中からの吸入が主要な暴露源である可能性を指摘しており、塩からの摂取量は相対的に少ないとされます
また、中島記念国際交流財団(2020年)のラット実験では、難消化性素材を併用することで排泄率が上がることが確認されており、経口摂取した場合は多くが体外に排泄されると考えられています。

マイクロプラスチックについては、過度に心配する必要はなく、普段の食生活で摂取する程度なら安心して使えるといえるでしょう。
安全性についての評価
フランス食品安全機関やメーカーは「安全基準を超える検出はない」「食品としての健康被害は確認されていない」と発表しており、現時点で大きなリスクはないと考えられます。
加えて、フランスの制度・認証が安心材料です。
- EUのIGP(地理的表示保護)
「Sel de Guérande」と名乗れるのはゲランド地域で伝統製法に従って作られた塩だけであり、産地と製法の真正性を保証します。 - Nature et Progrès 認証
環境への配慮・添加物不使用・伝統的な手作業を基準にしたフランスのオーガニック団体による民間認証。ゲランド塩も取得しており、自然と調和した生産が行われていることを示しています。

簡単に言えば、IGPは「どこで・どう作られたか」の保証で、
Nature et Progrèsは「どんな思想と基準で作られたか」の保証です。
どちらも安心につながる根拠といえます。
成分比較:ゲランド塩 vs 他の天然塩
塩の種類 | 食塩相当量 / NaCl | マグネシウム (Mg) | カルシウム (Ca) | カリウム (K) |
---|---|---|---|---|
ゲランド塩 | 約 88.3g | 420 mg | 152 mg | 約200 mg |
ぬちまーす | 75.5 g | 3,360 mg | 700 mg | 970 mg |
宗谷の塩 | 71.8 g | 3,240 mg | 1,070 mg | 1,010 mg |
※ゲランド塩はECNAC公式サイトより、ぬちまーす・宗谷の塩は商品表示値を基に作成。
ミネラル含有量ではぬちまーすや宗谷の塩の方が豊富ですが、天然の作り方のみで作られている点が最大の特徴と言えます。
同じように自然の力のみで作られた塩に、カンホアの塩がありますが、詳細はこちらの記事を参照してください。
▶【高波動!?】カンホアの塩のミネラル成分や安全性は?口コミや販売店を徹底調査!
まとめ
ゲランドの塩は業務スーパーでは販売されていません。
購入はカルディや成城石井、Amazonや公式代理店が確実です。
安全面については、マイクロプラスチックはゼロではないものの、健康に懸念されるレベルではなく、EUのIGPやNature et Progrès認証が品質と安全性を保証しています。
また、ぬちまーすや宗谷の塩、さらにカンホアの塩と比較すると、それぞれ成分や製法に個性があり、料理や好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。
\1000年以上続く製法で作られた天然の塩/